PreSonus Studio OneStudio One の使い方メモ〜PreSonus Studio One DAW TIPS〜

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Studio OneのイベントFXの使い方・・・同じトラック途中で一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける。

一つのトラックの途中で、一箇所だけにディレイをかけたい場合などがあります。Studio Oneでは切り分けたイベントごとにエフェクトをかける、「イベントFX」という機能が付いています。

まず、部分的にディレイなどのエフェクトをかけたい(イベントFXをかける)場所を分割ツールなどで切り分けて分離させます。

アレンジエディタで、分割ツールなどを使って、一部だけディレイなどのエフェクトをかけたい項目を切り分けて、別のエフェクトにします。切り分ける作業などに便利な「代替ツールの設定」も参考にしてください。私はずっと分割ツールを代替ツールとして指定して設定しています。

インスペクタを表示し、下の方にある「イベントFX」の項目が「有効化」になっているか確認します。

インスペクタのショートカットはF4です。本来トラックごとのエフェクトなどの設定をするところですが、下の方に「イベントFX」の設定項目があり、切り分けられたイベントごとの設定ができます。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方

インスペクタのイベントFXのインサートの所に、エフェクトをドラッグ&ドロップする

表示されている文字が「有効化」=現在イベントFXは無効です

表示されている文字が「無効化」で、「インサート」欄が表示されている=現在イベントFXは有効です

ここが日本語だとちょっとややこしく、イベントFXが有効になっている時の表示が「イベントFX=無効化」みたいになってしまってわかりにくいですが、無効化を押すと無効になるので、これでいいです。「無効化にするボタン」というくらいの意味ですね。

ここではBPMに合わせてディレイタイムやパンなどを決められる、Studio One付属の4TAPの「Groove Delay」をかけてみたいと思うので、緑の斜線の「インサート」のエリアに、Groove Delayをドラッグ&ドロップします。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方

イベントFXのもっと簡単な方法!!

特定の一部のイベントだけにエフェクトをかけるイベントFXは、実はさらに簡単な方法がありました!

option(win:alt)キーを押しながら、イベントにエフェクトをドラッグ&ドロップするだけです!

ただ、再編集するためにも、上の方法は押さえておいてくださいね。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方。optionを押しながらドラッグ&ドロップ!

イベントFXがかかりました。そのあと!
必要であれば「レンダー」で、エフェクトをかけた音にイベントを置き換え、負荷を軽減させられます。

このようにGroove Delayが起動して、トラックの一部分だけにディレイがかかるようになりました。

ディレイやリバーブなど、残響が残るものをレンダーしてしまうと、イベントのケツで切れてしまう

範囲が限定されているので当たり前なのですが、ここでレンダーをかけてしまうと、イベントの範囲のみでのレンダリングとなって、残響などは残りません。ディストーションやビットクラッシャーなど、残響が残らないエフェクトについては、イベントFXをレンダーしたら良いと思いますが、ディレイは、まだCPUに余裕がある場合はレンダーを押してレンダリングせずに、イベントFXとしてかけたままにしておいたら良いと思います。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方

イベントFXをレンダリングしてからあとでエフェクトの設定を変えたくなっても、復元できます

イベントFXをレンダリングしたあとで、もっと歪ませればよかった、や、もっとこうすればよかった、ああすればよかった、など、悩みが尽きなくても「復元」というボタンが出てきますので、安心してください。レンダリング前の状態に戻すことができます。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方

イベントFXがかかっているのを視覚的に確認する方法

イベントFXがかかっているトラック内のイベントには、左下に「FX」とドット文字ギリギリで表現されています。ここをクリックすると、イベントFXで適用されているエフェクトが表示され、編集できます。

Studio One でトラックの一部分だけにディレイなどのエフェクトをかける、イベントFXの使い方

マクロを使って、ワンクリックでイベントFXをレンダーできます。

詳しくは「Studio Oneの使い方〜マクロの使い方-1〜概要」をごらんください。


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