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Studio One のマスタリング機能の基本をご紹介します。
マスタリングといっても意味が様々ですが、ここではCD制作のための概要を説明します。
著作権処理を含む発注方法については、こちらのページも必ずご覧ください
「曲名」や「作曲者名」などの項目がありますが、CDの場合は、必ず空白にしておいてください。もしくは、空白では作業しにくいので、半角英数の文字でダミーで入れておいてください(日本国内のプレスコ工場の場合は工場で削除されます)。それらの情報はCD-TEXTのデータであって、Apple Musicなどに表示されるCDDBとは異なります。
DDPの規格自体が古いので、Apple Music に表示される曲名をCDに含めることはできません! 詳しくはこちらのページをご覧ください。
現在日本のおそらくほぼ全ての工場でCDプレーヤーで曲名が表示されるCD-TEXT(DDPに含めることのできる曲名)は生産してなく、どっちみち削除されると思いますが、詳しくはプレスに出す場合は工場にご確認ください。CD-Rでデスコで再生するくらいなら、お持ちのプレイヤーがかかればどっちでもいいと思います。
なお、このページの下の方は、書いていないと訳が分からなくなりますので便宜上曲名を書いていますが、CDの場合は真似しないでください!!
JAN(EAN)とISRCに関しては、レッドブックの規定が1994年で、CD-textは1996年なので、CD-text上の規格ではありませんので含めることができます。基本的に「必要」というわけではありませんし、そもそも公式に取得していなければ入れてはダメです(形式的に間違っていればエラーなどになりますし盤上以外でも問題になります)が、入力する必要があるかどうかについては、大手であってもクライアントによって異なりますので、業務上必要であれば入力してください。
プロジェクトといえばXですが、XはスパルタンXでもあります。そういうわけで、深く考えずに、StudioOneで新規にCDをマスタリングする場合は、プロジェクトを新規に作成しましょう。
隠れていますが、プロジェクト画面にもブラウザがあります。マスタリングに必要なファイルやプラグインは、これを呼び出すと便利です。ファンクションキーのF5 を押してください。
右側にブラウザが表示されたかと思いますので、こちらからwavデータやSONGファイルをドラッグします。なお、普通にFinderやexplorerからもドラッグできますので、わざわざF5を押さなくても構いません。どっちでもいいです。
また、プロジェクト>ファイルをインポートでも、行うことができます。
Studio One のマスタリング機能ですごいのは、SONGデータをそのまま読み込める点です。プロジェクト(マスタリング)の中に配置すると自動的にレンダリングされます。マスタリングで編集する途中で、MIXに戻りたくなる時もあります。その時、再びSONGを編集してヴォーカルのバランスを上げて上書き保存すると、再びプロジェクトの画面に戻ると、再び「マスタリングファイルを更新」と出て、再度ヴォーカルを上げたバージョンがレンダリングされ、読み込まれます。
2mixになったデータをあれこれするよりも、ミックスの段階に戻った方が早いですので、完全にリンクしているこの機能は、マスタリングのユートピアみたいな環境であると言えるでしょう。
プロジェクトの画面のこの部分を「トラック列」と呼ぶようです。
このトラック列の右下の赤丸で囲った部分をクリックすると、ガッと広がります。
1/100単位でプリギャップを設定します。
曲順を入れ替えることができます。下の波形ビューでえっちらオッチラやってもいいんですけど、ギミックを挟まないCDなら、実はここでやったほうが早いですね。
こちらはドラッグするだけで入れ替えが可能です。使うかどうかは不明ですが、option/altキーを押しながらドラッグすると複製もできます。
曲の前後などの不要な部分はカットできます。CD冒頭の2秒については消せません。こちらを参照ください。
曲の最後などはフェードアウトもできます。ノイズを含むトラックの場合などはフェードイン/アウトとかも良いかも。曲間についてはの調整もここでできますが、CDの規格上、1/100秒単位でしか動かせないので、重なったりもします。CDの仕様ですが詳しくはこちらを参照ください。
ソングデータを読み込んだ場合は自動でレンダリングされます。アイコンの違いをご確認ください。他の曲はwav ですが、ここでは「ポコちゃんまるだし君」だけがStudio Oneのソングデータです。
ソングを開くと、右上の下向き三角マークから楽曲をリコールできるので、ボーカルだけを大きくする、などをソングで編集して、戻ってくる、ということができます。そう言った作業は本来 マスタリングで2mix から修正するよりもミキシングの段階で直した方が圧倒的に早いので、Studio One のマスタリング機能は本当によくできてるなぁ、と思うのですね。超便利ですよ、これ。
なお、ソングデータとして取り込む楽曲の始点と終点の指定については、こちらをご覧ください。
マスタリングで大事なのはレベルの確認です。CDの場合、「Peak」を選んで、0dBを絶対に超えないように仕上げてください。Peak以外のラウドネスメーカーについては、こちらのページをご参照ください。
F5キーでブラウザを表示し、楽曲を選択し、インサート(マスターの下は全体にかかるので注意)にドラッグで挿入します。
音圧を上げるのであれば、マルチバンドコンプであればTriCompなどが使いやすいのではないでしょうか。画像のようにBitCrusherを挿入してしまうと、音圧は上がりますが音がめちゃめちゃになりますのでやめましょう。
CDを焼く、と言いますけど、本当に焼いてるんでしょうかね? CD-Rドライブでゴーフルとかは焼けるのでしょうか。
それはさておき、 マスタリングが完了したら、CDを焼いたり、DDPに書き出しておしまいです。CD-Rを用意し、「書き込み」をクリックすると、ドライブに入れられたCDがマスタリングされて完成します。
お持ちのCDプレーヤーで聞けるものは、この「書き込み」から作成します。
イメージはディスクイメージ、DDPはDDPという工場用のファイルです。まずは「書き込み」で確認してみるのがいいと思います。
CDに焼き込む場合はこんな画面が出てきます。Mac Book Proにドライブはついてないので、こういう画面になりますね。制作用に使ってるMac Proの方にはついてるのですが、電源を入れるのがめんどくさいのでこちらの画像で我慢してください。
CDを焼く場合は上記「書き込み」からドライブを選択する感じですが、「デジタルリリース 」はこんな感じです。SoundCloudにアップロード、などもできますが、ソングの編集モードからも書き出せるので、今の所は強いてこの機能は要るのかどうだか??と思わなくもないですが、 数曲まとめて音質を補正するなどの場合はプロジェクトを使うといいかもしれませんね。
マスタリング用の納品ファイル、DDPの書き出しについては、DDPのボタンを押すと、このダイヤログが出てきて、「はい」を押すといきなり書き出されますので、しっかり作り込んでからにしましょう。事前でオーディオCDに書き込みなどして、確認することを忘れずに。DDPをインポートして確認する方法はこちら
ライブ盤やMegaMix的な、ノンストップのCDをマスタリングしたい場合はこちらをご参照ください。
Studio One 5.5 は、主にプロジェクトページの増強でした。マスタリング時のオートメーションやクリップゲインエンベロープなどが強化されてますので、こちらのページから便利な機能をチェックしてみてください。
その他のPreSonus Studio Oneの使い方メモはこちら
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