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オーディオインターフェイスのDCカップリングについて、「あくまで簡単に・わかりやすく」まとめます。
厳密な意味で正確な知識については音響や電気の博士に聞いていただくとして、ここでは「DTMに必要な"DCカップリング"の知識を、電気がさっぱりわからない人に、最低限理解してもらうこと」を目標に記載してあります。
音声信号は、家庭用の電源よりはるかに電圧が低いものの、交流(AC)です。一方、電池と豆電球を繋いでON/OFFするようなものが直流(DC です)。
この図はあくまでイメージですが、一定の電圧を「0」としています。
DCオフセットとは、この「0」の 位置が、電気回路上の何らかの理由によって、ずれてしまっている状態です。ずれるとどうなるかというと、基準値がずれるものの、血管の幅は変わらないので、音声=交流(AC)の信号の振幅が従来通りだと、血管を傷つけてしまいますから、要するにダイナミックレンジ(波の幅)が狭くなり、良くはない、ということになります。
普通のDAW用オーディオインターフェイスの場合は、ほとんどの場合気にする必要はありませんが、Studio One でDCオフセットを除去する方法はこちらにまとめてあります。
通常のオーディオインターフェイスの電気信号は、有害たる可能性もないわけではないDC信号を ローパスフィルターあるいはコンデンサなどで、除去されています。こういうイメージです。
基本的に音声信号(AC)も問題なく出ますが、 DC(直流)の信号も必要に応じて出力するので、CV(Contorl Voltate)で制御するアナログシンセサイザー(古いものや、Euro-Rackなど)の制御信号の出力にも使えるのです。
現在ほとんどの入力機器には、ACカップリング回路(DCカップリングの逆で、DCを除去する回路)で、DCの入力がカットされています。このため 、Quantumなど から+8.7VのDC信号が、例えばエフェクターなどのオーディオ入力などに入力されても、故障することはありません。
ACカップリング=DCを除去する、DCカップリング=ACを除去する、ということになりますが、では「カップリングとは何か?ねるとん紅鯨団か?プロポーズ大作戦か?」ということについては、電気回路の専門家に、そのように一言一句間違えることなくお尋ねください。
下記のオーディオインターフェイスの出力端子の全てがDCカップリングに対応しているわけではありません。
例えば我らがPreSonus(当ページはStudio Oneのサイトにつき)の場合は、Studio USB-Cシリーズの場合、「メイン出力」は通常通りDC信号については除去され、DCカップリングの回路になっていて、CV出力できるのは、機種によって複数ある「ライン出力」となっています。
写真背面は PreSonus Studio 1810c(ちなみにDC8.7V出力可能)の背面です。Line Outが4系統で、MainOutがStereoで1ペアありますが、Main OutからはDCは出力されません。Line Outの4系統のみ出力されますので、この辺りはカタログを読んで確認しましょう。
なお、オーディオインターフェイスのカタログの読み方の注意点としては、「オス」や「メス」などの単語が頻繁に出て参りますので、変に興奮しないように気をつけましょう。
カタログのdBu/dBの意味についてはこちらのページも参照ください。
DCカップリングのOutから出力される電圧については、こちらのページにまとめました。計算式もややこしいので、2dBu置きの表にまとめてあるので、簡単にオーディオインターフェイスのおおよその出力電圧が把握できます。
DCカップリング(DC信号も合わせて出す)対応の音声出力端子からは、DC信号でコントロール可能な、CV(=Contorol Voltage)対応の機械に接続します。
例えば私の持ってるMS-20は、-5V〜+5Vの信号で制御できますが、使おうとしているDCカップリングの出力が、どの程度の電圧が出せるのか?は、機材によると思われます。
例えば、PreSonusのQuantumの場合は、最大でDC8.7Vまで出ますので、アナログシンセをCV制御するのには、かなり十分と言えるでしょう。
CVはMIDIよりもずっと古い規格。受け手にもOct/Vと、KORG/YAMAHAのHz/Vなどの規格などがあり、まぁ、MIDIの方が狙った音を出すのには圧倒的に簡単です。どちらかというと、狙ってない音が出せるのが、いいところかもしれませんね。
現在は
のみ のようです。こちらはEuroRackタイプで、まさにUSBからCV機器をコントロールするためのラックです。こちらはまさに「アナログシンセを制御するためのもの」であります。
もしくは、MIDI CVコンバーターなどで、MIDI信号からCV信号に変換するという方法もあります。これが従来のDAWからCV制御する、旧来からの方法です。
ただ、MIDIは微妙に遅延があるので、原始的なCVの方が立ち上がりが早いという人もいます。 MIDIは8bitのデジタル信号ですが、CVは電気そのものなので、当然と言えば当然ですが、気になるかどうかは人や状況次第でしょう。
DCカップリング対応のオーディオインターフェイスがあれば、MIDIからCVにコンバートする機械が不要な場合があるかもしれない、ということが言えますが、電圧の問題などもあるので、きっと様々であると思われます。
MIDIからCVへのコンバーターで安価なものでは、KORG SQ-1でUSBからCVにコンバートできるっぽいですね。これがあればDAWからCV でアナログシンセを制御できそうです。
最強?のコンバーターは、Roland CBX-1 で、色々なフォーマットなものを変換できます。
PreSonusとも親和性の高い、SoftubeのSoftube Modular。これとDCカップリング対応のオーディオインターフェイスを使うと、StudioOneから、アナログシンセをCVで制御できます!
>>>詳しくはこちら
なお、上の方でも説明しましたが、DCカップリング対応オーディオインターフェイスから出力される電圧についてはこちら。PreSonus Studio 26cで3.5V,Quantumで8.7V。 テスターでの計測結果です。
Abelton LiveからCVの制御を行うツールだが、現在まだ公式リリースには至っていません。USサイトにはDCカップリング対応のオーディオインターフェイスで動作確認したものの一覧、などが掲載されているので、おそらくAbeltonからのCVコントロールが可能になると思われます。>詳しくはこちら
MASもしくはAUのプラグイン、Mac用。結構昔からあるプラグイン。MOTUのオーディオインターフェイスも多くがDCカップリングに対応しているのでDAWとの結合としては先駆者かもしれません。>詳しくはこちら
プログラミングツールのCycling '74 MAXも、既にアナログシンセをCVでコントロールしてる方とかがいらっしゃるので、 おそらくDCカップリング対応のオーディオインターフェイスと組み合わせても、何か面白いことができるんじゃないでしょうか。
その他のPreSonus Studio Oneの使い方メモはこちら
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