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今までStudio One は、トラック内の音ごと(ド・レ・ミってメロディーがあったらそれぞれ)の音量を編集するには、イベントをカットしてそれぞれ音量を変える、か、オートメーションを描くしかありませんでした。歌手が上手いとそんな面倒なことをしなくても録音したまんまでいいのですが、なかなかそうも行きません。そんな場合の補正として、Studio One 5〜は、トラック内にエンベロープを持てるようになりました。
これはStudio One の前に使ってたNuendoやProToolsではあった機能なので、しばらくStudio One で慣れてましたが、実装してくれると、やはり便利です。
なお、あくまでも+-24dBの補正の範囲となるので、エフェクティブな加工にはクリップゲインエンベロープではなく、オートメーションを使うのが良いでしょう。
今から思えば実装されてなかったのは不便でしたが、それに変えてもStudio One の音が良かったから、につきます。
このページ作成時のバージョンはStudio One 5.0 Professionalです。それ以前の4.6などでは使えません。
今回は、こちらの教材を使用します。いつもの通り、口から出まかせの新曲『見上げてごらん昼間の月を』ですが、
なんとこのラブソングを歌唱中に、見上げたら壁にゴキブリがいて、その後何があったのか、リテイクが2度とできない状態になった、という、宅録ではよくあるシチュエーションの録音です。
まずはこちらのサウンドをお聴きください。
Step2 : これを、ゲインエンベロープだけで編集して、ダイナミクスを揃えたものが、こちらです。
揃えればいいというもんでもないのですが。
ただし、もともとゲインエンベロープはこんな極端なノイズを想定していないので、-24dbが限界のため、変なノイズは残ります。
Step3:ゲインエンベロープに加えて、イベント単位に分解してゲインを変えたものがこちらの音になります。
最後の「おお〜〜〜」はまだ直せてませんので、メロダイン の出番かもですが、まだページを作っていませんし面倒くさいので、ここまでをもって、このシンガーの遺作としたいと思います。
songデータを用意してあります。トラック1がそのまま、トラック2がstep2、トラック3がstep3になります。
なお、このヴォイスのデータは著作権フリーとして、皆様の音楽制作にご自由にお使いいただけます。使えるものならどうぞ。
なお、こちらのヴォイスの収録には、PreSonus PX-1 というコンデンサマイクを使用しています。
>>>>>>> 著作権フリーのデモ&課題データをダウンロード! <<<<
まず、編集したいトラックの上で右クリック、「ゲインエンベロープ」にチェックを入れます。
なお、ゲインエンベロープは同じwavが共有される場合は、全てに影響します。あくまでも波形の補正が目的なので、共有したくない場合は、バウンスやコピーで別のものを作りましょう。デモソングでは、トラック1は別のwavで、トラック2と3は共有のものになるので、トラック2と3は片方を編集すると双方にかかります。後でパニックになって交差点事故を起こさないためにも、この挙動をデモソングで確認しておきましょう。
この特性も、エフェクティブな編集には、あくまでもオートメーションを使った方がいい理由です。
ゲインエンベロープにチェックを入れると、こんな感じで真ん中に線が入ります。線を適当にクリックやドラッグすると、あとは適当にやってればわかると思います。以上で説明おわり
最終的に、こうなりました。上がオリジナル。
ゲインエンベロープは+-24dBまでのあくまで補正なので、予期せぬノイズ「ゴキブリを見てびっくりしたブレス」までは消せませんでした。この場合、分割ツールを使ってイベントを切って、真ん中上部に出てくるチョボを下に下げて、音量を調整して、聞こえないようにしましょう。
代替ツールが現在は初期設定になってますが、ツールの切り替えに非常に便利なので必ずチェック > 代替ツール
クロスフェードすると境目のノイズが目立ちません > クロスフェード
校正の途中で気づきましたが、Step1がなかったですね。2、3だけでした。
上記、ガチでStep1だけじゃん!だったのですが、Studio One 5.2でStep2ができました。
5.0では、一つのオーディオに対するゲインエンベロープとしては、1つのパターンのみでしたが、5.2からは複数持てるようになりました。
方法は、コピー後のイベントを選択肢、右クリック>オーディオ>新規クリップバージョン
これで、同じwavファイルに対して複数のゲインエンベロープを持てるようになりました。色々とめでたしめでたし。
ゲインエンベロープやオートメーションの点(アンカーポイント)を範囲選択で削除する方法はこちら
その他のPreSonus Studio Oneの使い方メモはこちら
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