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近藤先生の本からのリンクで来られた方、初めまして。Studio One の使い方メモというサイトをやってる駒野秀樹と申します。
Dolby Atmos のガチのモニタリングシステムはどんなに安くても数十万台後半〜数百万円かかってしまいます。
人間はほとんどの場合聴いた経験のある音楽しか作れませんから、手軽に複数のスピーカーによる鑑賞ができるよう、手軽なDolby Atmos鑑賞システム「アホモス」をまず「予算3万円」ありきで考案し、建立しました。
予算の3万の理由は、「中古集めれば30万円でなんとかすることも可能だけど、30万円でやっても全く面白くないから、ゼロを一つ取っちゃった」です。
アホモスの前にDolbyAtmosが何か、というのは、歴史も含めこのページ「Dolby Atmosってなんですの?」にまとめましたので、まずはご覧ください。
このページは近藤先生の書籍に合わせて渋々作りました(笑)
アホモスの紹介と作り方は、twitterのこの動画だけですが、この動画だけでかなりのヒントになるようで、全国的かなりの数のDTMを楽しんでいる人がアホモスを建立するに至りました。
なので、このページは、その動画の補足ということで記しますので、まずは動画をご覧ください。おっと、twitterは現在はXでした。
アホモス・パブリックベータ版のご紹介動画です。画角的に入りませんでしたので写真ではなく動画にしました。
— Studio One の使い方メモ(CV:駒野秀樹) (@studio_one_memo) September 9, 2023
Macはともかく別ですが、システムとして予算三万円以内を実現しました。
動画では語り忘れましたが、主原料の1x4在はコメリで298円です。
飽きたら和歌山で燃やします。… pic.twitter.com/SrIeNJUlK9
アホモスは、Mac専用です。MacのCoreAudio(OSのサウンドエンジン)では、機器セットという機能があり、複数のオーディオインターフェイスを合体して、一つの多チャンネルのインターフェイスとして認識させることができます。その機能をバカみたいに使ったのがアホモスです。
当初は、9.1.6のシステムを組む予定で、予算内で買えてしまって今もその辺にあるのですが、Apple Musicの対応が7.1.4までなので、最終的には7.1.4になりました。
7.1.4って何?って方は、先ほどご紹介した
「Dolby Atmosってなんですの?」を読んでください。
アホモスのオーディオインターフェイスには、Classic ProのCUA-01、建立時は680円のものを6発使いました。偶然だと思うのですが、アホモスを発表した途端に、この値段は1280円と、倍くらいになってしまいました。これが証拠の画像です。680×6=4080円です。実際にはこの前にテストとして2台購入しました。
他のデバイスでは同じ機種でもマルチチャンネルとして使えることは既に確認していたのですが、この機種も同様か確認するため2台購入し、正しく認識された時に、アホモスは完成したも同然となりました。こいつからLRの2chが信号として取り出せますので、7.1.4には6発あれば、Macからアナログのオーディオ信号が出力できるようになるのです。
このオーディオインターフェイスを6発、ハブにブッ刺します(笑) なお、ハブの性能や電源供給能力によっては不安定になる、あるいは認識しないなどがあるので、セルフパワーのものを選んでください。電源は大きいほど良いでしょう。
次に選定したのはスピーカーで、12chの仮想オーディオインターフェイスからステレオミニで出力されるため、ステレオミニプラグが本体についている、アンプ内蔵スピーカーが良いと考えました。安価なスピーカーを色々と買ってみて視聴した結果、「千円程度ではピアノソロがビビる」と言う結論に達しました。その結果、価格帯は2千円にシフトしたのですが、最終選考ではCreativeのこのスピーカーPebbleが残りました。現在Amazonでは在庫切れになっていますが、
を採用しました。ちなみにメーカー直販だとペア¥1,980円で1万円以上で送料無料なのです!!
スピーカースタンドだけで真面目にやると10万円は超えてくるので、1x4材を採用しました。コメリで298円です。12本あれば最低限の骨組みが作れますが、もろもろの強度問題では20本くらい用意したほうがいいと思います。安全性の問題で重いスピーカーは使えません。次にCreative Pebbleのメリットとしてあげるように、「安全性」も上のスピーカーには重大です。超大手メーカーでもシーリングの落下事故などはありまして、当時渦中にもいたことがあるため、その辺りは安価とはいえ、素人が作って事故るような可能性については、看過できませんでした。
この部分がパッシブラジエーター。それなりに(笑)豊かな低音を響かせてくれる。
サブウーハー(LFE)は、反則ですがヤフオクで中古です。20数年前のサラウンドブームの時にホームシアターとして導入されたウーハーが大量に出品されているので、ゲットしましょう。千円くらいで手に入ります。
なお、Creative Pebbleのラインナップにはウーハーつきの2.1chのものがありますが、これはお勧めできません。購入して試してみたのですが、ウーハーは4インチで簡易なものでちゃんと鳴りません。また、フルレンジも、パッシブラジエーターの搭載がなく、Pebbleのバランスの良さが発揮されません。2.1でお得じゃん、と思わずに、ウーハーはウーハーで別のものを買いましょう。
センターとウーハーは同じインターフェイスからLRで出力されるので、分岐ケーブルを使います。その他の延長ケーブルはダイソーですね。でも結論としてアナログはダイソーでもなんとかなるんですけど、USBなど、デジタル系はダイソーは使わないほうがいいでしょう。
こちらの本家のDolbyのサイトで確認しましょう。プロはデジタル墨出しなんかも使いますが、素人なのでアホモスひもで十分だと思います。
製作中の時にこの「アホモスひも」を5万円で販売します!って2〜3回告知したんですけど、未だ注文が来ません・・・ https://t.co/oPVfpdpSzb pic.twitter.com/TB1tkCdUlM
— Studio One の使い方メモ(CV:駒野秀樹) (@studio_one_memo) September 28, 2023
機器セットについては重複する内容になるので、こちらのページを参照してください。とにかくClassicProの6発をまとめたセットを組みます。
その次のステップは、右下のスピーカーを構成、です。
次に表示される画面で、7.1.4アトモスサラウンド、を指定し、テスト、で視聴しながら、ある程度根気強く(笑)該当の位置から正しいストリームが再生されるか、を試して行きます。この辺りは、同じオーディオインターフェイスの名前なので、ちょっとややこしくなりますね。でも300万が3万円で済んだ、と思って、やっていきましょう。それほど面倒ではありません。
アホモスはすでに全国に多数建立されていますが、理想は同じインターフェイスなものの、現実は余ってるなどで、違うインターフェイスを組み合わせてアホモスを建立する人も多いです。
その場合、「最大出力レベル」を確認してゲインを調整するとナイスです。アホモスは民生機なので、まぁだいたいでいいんですけど、数値での調整が可能なら、把握しておいたら良いでしょう。
例えば、Studio 1824c とStudio 26c を組み合わせる場合、注目するのは、オーディオインターフェイスの最大出力レベルです。こちらは0dBFSで出る最大の電気信号ですが、+10dBuと+18dBuで8dBuのさがあるので、Studio 1824cのDSPミキサーにて、18-10の-8dB下げてやれば同じ電圧で出るようになります。インターフェイスごとの周波数特性については、まぁもうアホモススピーカーのレベルでは誤差や個体差の範囲内と思っておいて良いと思います。とにかくフィジカルに鳴ることが一番重要だと思います。
なんと、Windowsでアホモスを作った方が登場いたしました、しかも便所に(笑)名前は、「アホデス」というそうですよ。
セッティングについては、こちらのツイートをご参照ください。
ソフトウエアはVB-Audio Softwareっていうのを使うようです。
Windowsでアホモスする報告です
— MakerYuki (@maker_yuki) September 21, 2024
ハードはアホモスと同じ。ハブに6個のDAC
ソフトhttps://t.co/gdiIwBzyDw
WIN1.out~WIN6.outに割当、VASIO128をOnline(右クリック)
左上MATRIXロゴをクリック。マトリックス内をCtrlキーを押しながらクリックでアクティブにする。ここでスピーカ割当を自由にできる pic.twitter.com/JH6VRpvO84
StudioOneの設定方法(他のDAWも同様)
— MakerYuki (@maker_yuki) September 21, 2024
ビデオのようにオーディオデバイスを「VB-Matrix VASIO-128」に設定。
オーディオI/O設定で7.1.4を選ぶと7.1.4分が割り当てられる。各スピーカの割当はドラッグ&ドロップで変更できる。(詳しくはアホモスサイトへGO) pic.twitter.com/NoePY4VjVk
macを持って必要なのは、予算3万円以下と、1.5m四方程度の場所だけです。まぁご家庭では結構場所がうざいですが、うちみたいにすると洗濯物も干せますし、ガチに普段は洗濯物を干してますので、そういう風に大蔵省を口説くのも立派な製作の仕事の一つです。
中には、8ch cubeのアホモスを作った人たちもいます。
アナログ出力がなくても、ADATがついたインターフェイスもあります。ADATで出して外部のプロセッサーでアナログに変換すればいいのではないか?と思われるかも知れませんが、ここにはレーテンシー(遅延)という落とし穴があります。ADATで外部のDAコンバーターを使うと、レーテンシが発生します。これは計測してみればわかりますが、性能が高くてもいくらかは発生します。なお、レーテンシとして1msが発生した場合は、この写真の距離分くらいズレるので、セッティングとしてはアホモスひもが使えず、レーテンシに応じた距離を調整しなければならないので、なかなかのカオスになるでしょう。念の為何人かの専門家には聞きましたけど、ADATはやはり厳しいようです。
ADATを使った場合はDAコンバーターがインターフェイスの別の機器になるので必ずレーテンシが発生しますが、機器セットで組んだ場合には、CoreAudioが調整しているのか、異なるオーディオインターフェイスを使用しても、レーテンシは発生致しないようです。今の所サンプル単位で計測してもずれる組み合わせには出会っていません。
アホモスは既に全国に多数建立されていますが、そのアホモスをもとに、スピーカーを交換するなどした「アニモス」もまた建立が進んでいます。
オーディオインターフェイスよりもまず、スピーカーを何らかに交換する人が多いようです。Eris 3.5 なども軽量で角が丸いからアニモスを作りやすいとは思いますが、くれぐれもご安全にやってくださいね。理想はこのような2wayではなく同軸のスピーカーかフルレンジですが、実際はなかなか安全かつ安価は難しいでしょうから、本物のDolbyAtmosではないが、妥協の策、アニモスとしては選択肢としてアリと思います。
DIYと安全性に強度がない人は、水平のみアニモス、上のスピーカーはアホモス、もありでしょう。石膏ボードなどに直接取り付ける場合は特にアホモス程度が安全です。
アホモスを設置した家の天井裏、秋の声が聞こえた10月にネズミが住み着いてしまいました。
そこでStudio One と立体音響を使ってネズミの駆除ができないか考えたのですが、MaiTaiで高周波「アホモスキート音」を出し、アホモスで再生することで音の動きでビビらせるのですが、最終的には天井裏に直接アホモススピーカーを突っ込んだ方が早いだろと思い、見事ネズミは退散いたしました。
ライブイマーシブなど、立体音響は発展しまくってるので、畑の害獣駆除もセンサーとAIを使ってライオンに追いかけ回す、みたいなことはリアルにできる可能性があるので、どこか作ってください。単純なモスキート音などとイマーシブのモスキート音では次元が違う可能性があります(それと光や自然分解のBB弾なども組み合わせる必要があるかもしれませんが)
アホモス・ダイダロス・アタック!!
— Studio One の使い方メモ(CV:駒野秀樹) (@studio_one_memo) November 6, 2023
天井裏のネズミに悩むアホモスハウス!
Dolby Atmosの兵器利用として高周波を放つアホモス。
しかし高周波攻撃は天井で弱まる可能性に気づいた駒野艦長はアホモスを延長ケーブルでダイレクトにネズミをアタックすることにしたぜ!!… pic.twitter.com/o5Z164r2TE
Core Audioのバグですが、時々デバイスがシャッフルになる場合があります・・・。アホモス建立からうちは1ヶ月半は発生してなくて順調に使えてたんですが、突如発動してしまいました。詳細な解決方法としては、Shinya's Studio さんのページをご参照ください。
結論としては、
で、けっこう解決できます。なお、このOSの問題は高級なインターフェイスを使っても、アホモスでも同じです。早く安定してほしいですね。
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